「はいっ!あなたです!」

庭仕事をしていた松造(77歳・仮名)の左肩にいきなり文鳥が降り立った。
一体どこから飛んできたのだろう。
驚いた松造は恐る恐る左肩の文鳥を見つめる。が、文鳥は逃げる様子を見せない。
むしろその小さな細い足でしっかりと松造の肩につかまっている。
その力強さには、私は決してここから離れませんよという、きっぱりと揺るぎない決意が見て取れた。

「わたしをしあわせにしてくれる飼い主は、ズバリあなたなんです!」

文鳥のつぶらな目はそう語っていた。
その目を見た瞬間松造は悟った。
俺はこの文鳥に選ばれた人間なのだ。
どんないきさつがあったか知らないが、鳥かごから野に放たれたこの文鳥は、自分を幸せにしてくれる飼い主を探し続け、とうとう「運命の人」であるこの俺を見つけたのだ。
そして、真っ直ぐに左肩にとまり、無言で俺を飼い主として指名したのだ。

「わたしをしあわせにしてくれるのは松造さん、あなたです!世界でただ一人、あなたしかいないのです!!」

それは運命の出会いであった。

松造はこの文鳥に「ブンちゃん」と名前をつけた。

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と、いうわけで、ちょっと物語風に書きましたがこれは友人のS君の実家で、S君のお父様の身に実際に起こった出来事です。(文鳥と松造の心情は私の妄想です)

ちなみにその後数ヶ月、ブンちゃんはS君の実家で幸せに暮らしましたが、ある日お父様が不注意で踏んづけてしまい、不慮の死を遂げたとのことです。(そ、そんな・・・・・合掌!)

Bunchou_3



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